平成26年4月19日(金)午前11時から熱海市上宿町にある大乗寺にて「撥扇塚供養祭」が熱海芸妓置屋連合組合主催のもと催行されました。
平成4年から供養祭が始まり今年で23回目、撥扇塚は、熱海芸妓置屋連合組合が中心となり、熱海花柳界の始祖「故坂東美代吉師匠」の菩提寺にあたるこの大乗寺本堂前にて芸事に欠かすことのできない太鼓、三味線の皮、撥、糸、扇子などを供養する祭事です。
芸妓代表のあやめさん祭文を読み上げ「芸道具を日頃から心を込めて大切に扱っていますが長い間には壊れて使えなくなるものもあり、それらに感謝し、さらなる技量の習得に向け心新たに気持ちを込めて供養したい。」と誓った。
故坂東美代吉師匠は、熱海で弟子を取り始めたのが1877年(明治10年)、熱海の草分けの遊芸師匠として大正の初め80余才で世を去るまでの一生を熱海温泉発展のために捧げた方です。
芸妓の皆さんが、お焚きあげにて芸事で親しみ使われ続けた太鼓、三味線の皮、撥、糸、扇子など、使えなくなったものを供養し、始祖故坂東美代吉師匠の感謝の念を捧げ、手を合わせました。
今日の熱海温泉発展の大きな柱である熱海芸妓の師として故坂東美代吉先生に心から感謝を申し上げるとともに、更なる熱海温泉と熱海芸妓置屋連合組合の発展を祈念いたしたいと思います。