平成25年11月4日午前10時30分よりサンビーチムーンテラスにある釜鳴屋平七像前にて釜鳴屋平七没後150年記念事業が執り行われました。
山田芳和実行委員長の挨拶のあと、来賓を代表して斉藤栄市長の挨拶に続き、参列者にて献花を致しました。
平安のころ熱海の浜で漁民の一揆がおこり、マグロ網の利権をめぐり 漁民と網元との争いが激しくなり、こうした事態の中で当時の網元一人平右衛門の長男釜鳴屋平七は、他の網元たちのひどいやり方に反対し漁民側に同情し、網元側から脱退、漁民の見方をして解決を図ったのですが争いは収まらず、平七らは漁民250余人とともにムシロ旗を立て韮山代官所に押し掛け、平七は役人の制止を振り切って代官江川太郎左衛門に訴状を差し出しました。このことで代表者平七らは捕えられ、首謀者と見られていた平七は島流しの刑を受けました。
この像は35歳で漁民を守り、島流しの刑となり亡くなった釜鳴屋平七の遺徳を偲んで名誉市民でもある彫刻家澤田政廣により建てられた彫像です。
熱海の義人として知られる平七の漁民を守るといった正義感の強さを私たちも引き継ぎながら後世に伝えていかなければなりません。
熱海銀座通りにある「釜鶴」は、釜鳴屋平七の三男が興した老舗のひもの店です。この日も御遺族代表として御礼のご挨拶が述べられました。