平成22年1月29日(金)市立熱海中学校の第44回立志式が挙行されました。
熱中の立志式を観るのははじめてで、総務教育副委員長の立場としても見ておかなければ・・ということで、本来、校区が第二小校区に居住していることもあり、いつもは入学式や卒業式等は第二小や小嵐中に伺う事が多いのですが、PTA会長さんにこの式があることをお聞きし、折角なので市内の他校の様子も見てみたいということでとで伺いました。
受付を済ませ、校舎内ですれ違う生徒は皆さん礼儀正しく「こんにちは」と挨拶をしてくれて、マナーのよさを感じました。
さて、立志式とは・・武士社会で行われていた元服の儀にちなんで、14才になった人を祝う式のこととされているようですが、式辞で岡田校長先生からその説明が行われ、「~友達との出逢い様々な喜びや悲しみを経験し、それに絶えて心身ともに成長していく、それだけに人生の節目節目にその成長を祝う七五三や成人式がある。どうして14歳でやるのかというと心理的にも身体的にも、また、法律的にも一線を引かれる時期だからです。また、中学2年生、あと一年である人は進学し、ある人は義務教育を終了して社会に出るという大切な節目です。この大切な節目を日本では昔から祝っていました。このお祝いを元服の式といいます。元服は数え年の15歳、今の14歳、すなわち中学2年生です。14歳になった君たちが自分をしっかりと見つめ、自己の行動に自覚と責任を持ち、学業に社会に志を立てて欲しい。そしてこの願いを込めて皆さんとお祝いしよう。立派に成長してきたことを両親に感謝し、これからの心身の成長を祝おうと当時の熱海中学校の先生方が考えて、この時期に行うことになりました。誓いをもって志を立てるということで立志式となりました。」と生徒と保護者及び関係者に本校の伝統の44年間受け継がれてきたことを説明し、また明治維新の坂本竜馬の言葉を取り上げ、龍馬がお姉さんへの手紙で「日本を今一度洗濯いたし申し候」という、日本を変えてやろうという大きな思いを伝えています。これこそ私は志と考えます。志は遥彼方にあって簡単にできることではなく、しかも、志に向けて努力するそのことが自分自身のためになるばかりでなく、人のため社会のためになることが重要であると考えます。ですから、本当の人生の出発は志を立てたところから始まります。14歳正に今がその時です。この変化の激しい時代にあって、今後益々不安定な社会情勢のなかだからこそ、志をしっかり持たなくてはならないと思います。立志のスローガンであります「初志貫徹」あきらめることなく初心を貫く、大きな志に向かって下さい。最後に私の好きな吉田松陰の言葉を贈ります。 「志、定まれば、気、益々盛んなり。」 ご両親はじめ周りの人に感謝の念を忘れず力強く人生を歩んでください。」と述べられました。
その後3年生代表と1年生代表及び保護者代表からお祝いの言葉が贈られ、2年生代表から感謝と決意の言葉が述べられました。