2月25日、午後6時頃、熱海市内の旅館の従業員寮から出火し、現場に駆け付けましたが、あまりに火の勢いが強く、およそ1100平方メートルを全焼しました。
この火災によって、消防団員1人が軽いけがをしたのもの、宿泊客や従業員等にケガはありませんでした。
建物の老朽化やこの時期の空気の乾燥など、火の勢いは驚くほど強く、火災の恐ろしさを改めて感じさせられました。
途中、何人か友人知人からも連絡があり、状況を聞かれるなど、現場での状況を見守りながら、近隣の知人友人にも避難の連絡をし対応に追われました。また、消防団員の友人も多く、この日の夜に予定されていた会合も急遽中止となりました。
夜間の火災で県が支援できることは少ないようで、実際に県の防災ヘリなどでの消火や、自衛隊への協力なども不測の事態に備えることも考え、また、友人知人からアドバイスをいただき、斉藤熱海市長に連絡すると、近隣市町の消防には消防長から協力要請を出し、支援の消防車が向かってくれて対応しているとのことでした。
多くの悪条件及び、消防署・消防団員の皆様の懸命な消火活動にもかかわらず、狭隘な道路事情も加わり、消化活動は難航していたように感じましたが、今回のこの火災を今後の教訓として、もしも、もっと強風だったら、可燃物や爆発物があったらなど、この経験をしっかり検証し活かさなければならないと思います。
約4時間後に消し止められ、火災の起きた料に隣接した旅館には当時、宿泊客と従業員あわせて150人がいましたが、他のホテル旅館の協力により宿泊は分担していただいたとのことでした。
安心して安全に宿泊のできる観光地熱海として、今後の対策を県と市と協力していかなければならないと感じた次第です。
皆様、火の元には十分気をつけましょう。
この火災にあたり、被害に遭われた関係者の皆様には心よりお見舞いを申し上げます。
4月からは「消防団の活動に協力する事業所等を応援する県税の特例に関する条例」が施行され、
消防団活動に協力する事業所等に対する事業税の軽減措置が実施されます。
少子高齢化の折、消防団員確保も難しくなって来ていると伺っていますので、皆さんご協力のほど宜しくお願い致します。