8月23日に民主党・ふじのくに県議団で視察した『エコロジー団地 池田の森』のご報告をいたします。
エコロジー団地池田の森は静岡市駿河区池田に位置し、13,000㎡の団地の中心にある300坪の農園の周りに35戸の戸建住宅、オフィス・アトリエ棟、ベーカリーカフェ、女性服セレクトショップなどが配置され田舎の景観と街をゆるやかに同居させています。
あらかじめ団地内の全ての家や建物敷地と駐車場には雨水を溜めて浸透させる大きなタンクが埋設してあります。個人住宅では庭木への散水や夏の打ち水に雨水を惜しげなくタップリ利用できます。(貯水量1.5?)
溜まりきらない量の雨水は、タンクから溢れて地中に浸透して地中の水循環を確保し、ヒートアイランドの防止にも役立ちます。
貸農園が取り持つ適度な距離感の人間関係によって生まれる心豊かな暮らしの実現を目指し、緑化については緑地を4ヶ所に分散し、ヒートアイランド化の防止に役立たせています。農園を含めると全体の15%が緑地です。
街路樹 緑地以外にもできるだけ大きな木を植えるスペースを確保するために、歩道のない団地ない道路(幅6m)に、車のスピードを抑制する出っ張り(ボンエルフ)を設け、街路樹を植えてあります。
間伐材利用 緑地の柵には間伐材を利用した丸太柵を設けました。子供が乗って遊ぶのにも、コンクリート製よりも安全です。
風力+太陽光発電 池田の森唯一のハイテクシステム。歩道内の5灯の街路灯電力をまかないます。
農園 畑や田んぼは夏場には自然の冷却装置となります。
オフィス・アトリエ棟 草屋根とOMソーラーを採用したエコハウスなどもあり、池田の森は環境に負担をけない仕組みを持ち、コミュティ-を育むことのできる次代の分譲型エコビレッジです。
貸し農園が19区画(各5坪)(借料1年間1万円)については、利用者で「池田の森農園クラブ」を組織しており、定例会では情報交換をしたり、収穫した野菜で親睦バーべキューを開催しているということです。親睦バーベキューは、農園クラブメンバー以外の団地住人にも参加を呼びかけて親睦に役立てているようです。
田んぼでカエル捕りができる暮らしかぁ~憧れてしまいますよね。。これからのまちづくりはこの『エコロジー団地 池田の森』のようにバランスを考えたエコビレッジが求められていくのだと思います。
利便性の高いマンションも良いのかもしれませんが、やっぱり水や空気、緑や土など自然を感じた生活が大切ではないでしょうか。