内閣府特命担当大臣として、消費者及び食品安全・節電啓発等担当・原発事故の収束及び再発防止担当といった今わが国で一番注目されている問題の担当大臣となっている細野豪志衆議院議員の時局講演会が8月7日三島文化会館大ホールにおいて開催されました。
久しぶりの地元での講演となったこともあり、また、世界が注目している東日本大震災後の原発問題の担当大臣就任ということもあり、立ち見の方も出るほどで会場は満席状態でした。
まず、三島市の豊岡武士市長から来賓挨拶があり、激励とお祝いの言葉が贈られ、私たち県議・市議・町議の紹介がありました。
細野豪志大臣の講演では、3月11日の東の本大震災発災時からを振り返り、「発災当時議員会館にいて補佐官としての勉強中だった。原発事故で水を入れることの戦いが始まった。3月12日の水素爆発、14日の爆発は放射線量が上がりショックだった。官邸では答えが出せずに菅総理に撤収の判断を仰いだ。菅総理は福島原発撤収を許さず、「そんなことをしたらこの国がどうなるかわかっているのか」と3回繰り返し怒鳴った。このことで現場に踏みとどまった。15日未明に東電統合対策室が設置されたが、4号機には1500本の燃料が入ったままで、16日に非常手段等検討したがこの時点で日本がダメになるかもしれないと思った。撤退はあり得ないという総理の言葉から自衛隊・消防・警察にお願いし放水が始まった。
万が一自衛隊員が重篤な状況になったら責任を考えた。補佐官・政治家を辞めようと決めた。地元三島のことは気になるが迷いはなく、深刻な事態だったこともあり、世界を見てきて事故を何とか収束させなければ政治家として意味がない」と語った。
また、目の前にある食の安全確認について、コメの問題、牛肉始め国の対応についてお詫びの言葉を述べ、非難されても仕方がないと述べた。
この時、今現在も福島の作業は行われており、作業員は必死に頑張っていて、彼らの努力がなければ第1ステップの終わりはなかった。冷温停止状態を必ず達成できると信じていると述べた。
また、保安院の問題にも言及し、「今後は事故の一刻も早い収束、原子力の安全規制を成し遂げなければ、保安院についてはやらせメール等でご迷惑を掛けたが、経済産業省が所管でエネルギー供給推進の組織のもとに保安院がいることが問題。2つの案があり、環境省に分離する事を提案。自然エネルギーについては環境省だが、問題もあり、この危機管理ができるかどうか。もうひとつは内閣府、防災危機管理担当で官房長とのやりとりしやすい面があるが責任者がだれかという問題もある。経済産業省が力を持ってしまうこともある」と述べ、問題の原因と改善に向けた方向性の説明があった。
「原子力と食の安全、なかなかできないジレンマがあるが、全ての会派に行力を求め実現に結び付けたい。
何のために政治家になったのか、原点に立ち返り、決断と責任を果たしていきたい」と述べ、「この原子力問題に政治家としての魂を賭けて取り組みたい」と語った。