網代公民館にてワークショップが開催されました。
私は少し遅れて現地に到着しました。
既に防潮堤の議論のさなかで、1.2Mの防潮堤が妥当かどうかという議論が交わされていました。
県担当者はとにかく安全確保のために早く作りたいと説明、地元住民は1.2Mで安全なのかと質問していました。
1.2Mの防潮堤は海面から約3Mということですので、自宅つまり財産を守るのに3Mの対策でいいのかということですが、現在は約2Mの津波が来れば浸水するということになるわけですので県も整備を急いでいるわけです。
10Mの津波が来るから、10Mの防潮堤を、、、というわけにはいかないのでしょう。
景観からの観点もそうですが、そんな高い防潮堤をつくれる予算もなければ、国・県・市の財政的な余裕もないというところでしょう。
過日、岩手県の山田町の視察で10メートルの高さの高潮堤が津波の威力により破壊された無残な状況を目の当たりにし、津波の威力も検証し直さなければならないと改めて考えされられたのですが、完璧な防災整備は叶わずとも、今回の東日本大震災の教訓で実際にマグニチュード『9』を想定した地震・津波の被害想定も含め、対策をすべて見直し切り替えなくてはならないと考えています。
県の立場はとにかくいつ来るかわからない地震に、すぐにでも現計画を実行したいということですが、それで県民市民の安全確保と言えるのかどうかは疑問です。マグニチュード『9』の地震に対応する対策を練り直し、これなら大丈夫という安心感の持てる対策推進が沿岸沿いのまちには求められているのです。
時間の関係でもう一つの県が整備した魚市場横の土地の今後の利用方法についてワークショップ形式で皆さんから要望が出されました。
今まで行われてきた5回のワークショップでほとんど地域の皆さんの意見の集約はできているようです。
形式にとらわれずに網代連合町内会として意見集約を地域住民に回覧するなどして、確認後、県担当者に要望書を提出したほうが、ここまできているとスムーズに進むような気もしました。
ただ、その土地利用だけでなく、魚市場を含め一体的な活用の議論を取りまとめられなかったことについては今後の課題であると感じた次第です。