私(橋本)は、令和3年熱海市議会11月定例会にてこの問題を取り上げ本会議にて質問致しました。
※少し長文になります。ご興味ある方はご一読ください。
【橋本一実質問】
はじめに、議案第39号 令和3年度熱海市一般会計補正予算(第6号)、一般市有地の管理経費に関して、大黒崎地内法面の安全対策についてお聞きします。
提案理由の説明によりますと、本年7月1日からの大雨により大黒崎地内の市有地のり面が崩落し、熱海ビーチラインへ土砂等が流出したことから撤去と防護柵の設置工事を応急的に行った経費及び今後の防護工事実施に当たり、工法を検討するための調査委託経費を増額補正とするものと伺いました。
大黒崎地内のり面崩落については、伊豆山土石流災害でも問題視されているように人為的に盛られた土砂部分の崩壊が、甚大な被害となり、多くの人命を奪いました。
このことから、市としてこの大黒崎市有地については安全に管理をする義務が生じるものと思いますがいかがでしょうか。いったいどのくらいの焼却灰が置かれていたのでしょうかお答え下さい。
【中田経営企画部長答弁】
大黒崎地内法面の安全対策についてのご質問に答弁申し上げます。
今年7月に崩落した大黒崎市有地は、国道135号と熱海ビーチラインの間に所在し、旧し尿処理場と同一敷地にあったゴミ焼却場より以前に使用していたゴミ焼却施設の跡地であります。
伊豆山土石流災害発生前日の7月2日に崩落し、隣接する熱海ビーチラインにも土砂の一部が流れ出たものです。過去には平成10年、18年、19年に崩落した経緯があります。
議員ご指摘のとおり、市有地は市として安全に管理する必要があります。当該地につきましても、隣接する熱海ビーチラインが国道135号線とともに伊豆への主要な道路であることから、早急に防護柵を設置し通行が可能になったところでありますが、この防護柵は応急的な施設であることから、当該地に適した法面補強を検討するにあたり、法面調査の実施を考えております。
また、どれぐらいの焼却灰が置かれているかに関しては、当該地にあった施設が昭和25年に稼働、44年に操業を停止し解体しています。施設がなくなりおよそ50年が経過し、現存する資料もないことから当時どれぐらいの焼却灰が置かれていたかの確認をすることができません。
なお、平成10年の崩落の際は焼却灰を確認し処分しておりますが、平成18、19年ならびに今年7月の崩落の際には焼却灰はないことを確認しております。今後、法面調査を行う際、改めて確認し適切な処置をしてまいります。
私からは以上です。
【橋本一実再質問1】
今回の崩落は、大雨により敷地へ大量の雨水が流入したことが要因であると思うが、国道の雨水処理、宅内の排水施設、水みちの問題について、どう改善していくのか。
【中田経営企画部長答弁】
近年、局地的な豪雨も増えており、崩落した斜面に多量の水が流れ込まないよう、敷地内の雨水処理は大変重要であると認識しております。
工法等を検討するための法面調査の前段階ではありますが、今後、施工にあたっては国道の道路管理者である県熱海土木事務所に相談してまいりたいと考えております。
【橋本一実再質問2】
この市有地頭頂部には、民間事業所及び町内会集会場があり、市と土地賃貸借契約、土地使用賃貸借契約を締結している。
町内会には防災倉庫も設置されている、安全面での十分配慮が必要と思うが。
【中田経営企画部長答弁】
今後の使用にあたっては、安全面での配慮は必要であります。民間事業者等とも十分調整のうえ進めてまいります。
【橋本一実要望】
伊豆山土石流災害で国道が通行止めになったことで、熱海ビーチラインを通る機会が増え、大黒崎の崩落箇所を良く目にするようになりました。
大黒崎は急峻で、昔のゴミ焼却施設があった所です。地域の方々にとっては、とても気がかりな場所です。民間事業者等も借地として使用していることから、しっかりした安全対策と適切な管理を望みます。よろしくお願いします。