3月2日、3日、静岡県議会2月定例会の議案が委員会に付託され、今期私が委員長を務めている厚生委員会を開催致しました。
27年度の施策など、自分が気になったものをご紹介いたします。
がん対策の推進
昨年12月静岡県がん対策推進条例制定・施行
がんセンター局では、
第18号議案平成27年度静岡県立静岡がんセンター事業会計予算について、全体計画病床数が615床ですが、26年度は589床となっており、27年度は医師や看護師確保などの努力の成果で602床が予定されている。
患者数は、年間延で外来が26年度当初で261,080人に対して27年は271,674人を見込んでいる。
入院患者も26年度当初で187,037人に対して27年は187,399人としている。
業務の収支の予定額については、病院事業、研究所事業を確認しました。
看護師確保対策では、静岡がんセンターの最重要課題として看護師確保に努め、専任リクル―タ―を配置して、医療人材確保を引きづづき進める。
静岡がんセンターの組織改正
(1)患者家族支援センターの新設
初診時や治療方針の決定時など、がん治療における重要なステップにおいて、積極的にカウンセリングを行うなど、患者や家族が抱える問題を把握し、退院後の療養まで見据えたフォローを行い、患者やその家族を包括的に支援。
患者家族支援センター
・入院前支援室・通院患者支援室・緩和ケア室
(2)臨床研究支援センター
がんセンター医師が研究代表者となる多施設臨床研究を始め、研究活動をより活発に実施できるよう、これまで病院内に個別に設置していた治験管理室、バイオバンク室を中心に組織を改編。研究の企画・立案から実施準備、倫理審査、データマネジメントなど一連のプロセスを包括的に支援する。
臨床研究支援センター
・治験管理室・臨床研究推進室・臨床研究品質保証室・バイオバンク室・個人情報管理室・事務管理室
(1)広報活動
◎専任リクル―タ― 専任リクル―タ―は2名配置、残酷の看護師養成期間を訪問。採用試験等の周知と静岡がんセンターのPRを実施。
◎院内保育所整備 子供がいる職員が安心して働くことができるように、医療従事者の勤務形態に合わせて院内保育所を365日開園し、夜間保育、学童保育等を実施。
◎定員130名の院内保育所整備 保育所機能の更なる充実を図り、医療従事者が子育てをしながらより一層安心して働けるように、院内保育所の新築工事を実施。
(2)看護師修学資金貸与事業
27年度当初予算:事業費64,800千円
対象:看護師養成施設に在学し、卒業後直ちに静岡がんセンターに就業する意思を有する者
貸与額:一人当たり年間60万円(月額5万円×12ヶ月)
貸与期間:貸与決定があった年度から卒業するまで
返還免除:看護師免許取得後に引き続き静岡がんセンターに就職し、貸与期間に相当する期間就業した場合に、全額免除。貸与期間未満で退職した場合は、就業期間に相当する期間について一部免除。
プロジェクトHOPE
静岡がんセンターでは、遺伝子解析技術を中心としたマルチオミクス解析により、がんの性質を明らかにする技術を活用し、“理想のがん医療としての個別化医療”と“未病医学の実践”を目指した、臨床研究「プロジェクトHOPE」を開始しており、平成27年度も一層の推進を図る。この取り組みにより新しい治療技術が生まれることを期待したい。
静岡がんセンター診療体制の強化
機器備品等購入事業
高度ながん診療を行うため、高エネルギー放射線治療装置などの医療器械の整備を行う。
(27年度当初予算:事業費1,300,000千円)
高エネルギー放射線治療装置(リニアック)・血管撮影装置・エックス線撮影装置