橋本かずみ活動ブログ

厚生委員会視察Part2 『岩倉学園』

14.7.16岩倉学園視察③過日実施した静岡県議会厚生委員会の視察につきまして順次ご報告しています。
今回は、富士市大淵にある「岩倉学園」です。

14.7.16岩倉学園視察②岩倉学園は、社会福祉法人誠信会が運営する児童養護施設で、昭和45年に開設されています。

1つの大舎の中に4つのコテージを設けることで少人数の子ども達が保育士や指導員とともに、家庭的な雰囲気の中、暮らしています。

今回の視察の目的は、この児童養護施設の実態や課題、施設の運営状況について視察を行いました。

施設の定員数は30名です。

ご説明いただきましたのは、社会福祉法人誠信会理事長で特別養護老人ホーム富士楽寿園かたくら明和園施設長の長谷川文徳様、社会福祉法人誠信会常任理事松田靖子様、児童養護施設誠信少年少女の家施設長渡井すみ子様、岩倉学園施設長鈴木靖之様の皆様です。

まずはじめに、長谷川理事長さんより法人の概要説明を伺いました。

山の中の施設、自然環境豊かな地域であり、富士山が綺麗に見える場、精神的にもリラックスできる場所である。

14.7.16岩倉学園視察⑤理事長さんは曹洞宗のお寺のご住職もされていることから、誠信会は日々の業務に禅宗の流れを受けている。

昭和33年の狩野川台風で伊豆半島全域で930名ほどの死者、大きな災害があり、その中で親を失った災害孤児がうまれてしまい、そこで先代の住職がお寺の本堂でこの子ども達を預かったことから、児童養護施設の始まり。

その後、障害者施設、介護施設ということで地域の要望に沿い福祉事業を展開してきた。

当時の状況は、人里離れたところに施設をということもあり、現時点ではこの岩倉という地に設置に至っている経緯。

当法人は「群生和楽」、群れで生きる人たちの和らぎと楽しさという、これは禅語で、生きとし生けるもの全ての人々の幸せのためというもので、これを法人理念としている。

全ての人たちの幸せということで全ての営みを大切にしよう。特に子供たちが笑顔を持って過ごせる地域社会をつくっていこうということで人の幸せは子供の笑顔ということで運営している。

基本的ベースを守っていくのが社会福祉だと考えている。セーフティシステムとして必要。とのことでした。

14.7.16岩倉学園視察④続いて、鈴木靖之施設長より施設の説明が行われました。

約10分間岩倉学園の状況がわかるビデオが上映されました。子ども達の施設での過ごし方、日頃生活の様子がこのビデオで良くわかりました。

いかに寄り添って、かかわっていくのかが大切。

質疑応答では、委員会から、

質)近年の施設を必要とするこどもの推移は。
答)全国で4万のこどもたちがいる。その中で里親さんと養護施設で連携して、地域的には差があると思う。

質)自殺が多い、児童虐待、DVなど、そういう時代になり、こういう施設に入らざるを得ない子ども達が増えているように感じるが。
答)平成12年に児童虐待防止法が施行されて、その直後あたりは、うちも定員50名ですが、50名プラス一時保護ということで。虐待による保護を求めるケースも多くなった時期がある。現在は児相や市町の状況対応あるなかで施設の入所だけを選択することだけではなくなって来ている。

質)例えば5歳6歳で入ってきて高校卒業までいるケースが一般的か。
答)近年はそこまでいくケース少なくなってきている。家庭に戻すことが大切ですので、小学校機会や中学校機会で戻る。アフターケアが求められる事業必要。10年超える子はほとんどいない。平均で3年から4年くらいで施設を出ていく。

質)帰ってからのフォローはどういうことをされているのか。
答)この2年から予算化されてる。子ども達が帰って来る、出かけていくということには積極的に取り組もうと。中卒での就職の定着率が100パーセントになっている。アフターケア事業は施設の責任でもある。

質)平成25年4月に児童家庭支援センターがこちらに併設されていますが、問題などはあるか。
答)課題としては、相談に来れない方をいかに開発していくか。外から見ていても心配なんだけれども。民生委員さんが心配しても大丈夫ですと、その辺に対して早期の取り組みが必要ではないかと思う。もうひとつは、子どもの問題と併せてお年寄りの問題があったり家族ぐるみの問題を抱えていることもある。介護と生涯とネットワーク連携して、スタートしはじめている。

このあと施設を見学させていただきながらご説明を頂きました。
誠信会の皆様には快く視察の受け入れをしていただきました。心から視察団を代表してお礼申し上げます。ありがとうございました。

橋本かずみプロフィール

橋本一実(はしもと・かずみ)
1964年(昭和39年)10月20日生まれ、58歳
家族:母、妻、1男2女
住所:静岡県熱海市清水町5-17
●静岡県立熱海高校卒業(1982年度卒)
●株式会社東海プランニング代表
●熱海市交通指導員(2002年~)
●熱海市バドミントン協会会長(2008年~)
●熱海高校同窓会みどり会会長(2017年~)
●熱海ワイズメンズクラブ会員(1998年~)
●熱海コンパニオン協会会長(2018年~)
●熱海コミカレねっとわーく会長(2020年~)
【公職・政治歴】
●2002年9月:熱海市議会議員初当選
●2003年4月:熱海市議会議員再選
●2007年4月:熱海市議会議員3選
●2010年10月:静岡県議会議員初当選
●2011年4月:静岡県議会議員再選
●2014年5月:静岡県議会厚生委員長
●2015年6月:衆議院議員秘書
●2019年4月:熱海市議会議員4選
●2020年6月:熱海市議会第83代副議長

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