3月27日(月)ベイステージ下田の会議室におきまして、伊豆半島の地域医療について民主党下田賀茂支部主催の勉強会が開催され参加致しました。この勉強会には講師として静岡県健康福祉部地域医療課壁下課長さんにもご参加頂き、賀茂保健医療圏における地域医療の現状と対策のお話をお聞かせいただきました。
私の住む熱海市もそうですが県内で特にこの伊豆半島は少子高齢化が著しく、これからの医療や介護などの問題は非常に深刻です。そこで、今回はこのテーマということですが、実はこの下田・賀茂支部としてこのような形の勉強会は昨年の統一地方選以降初ということでした。また、伊豆半島の民主党県議が私一人という状況もありましたので、どうしても参加したい思いが強くあり、また、自分自身としても伊豆全体の諸問題を認識して今後取り上げていかなければならないと感じていましたので良い機会となりました。また、今回そのことに加えてドクターヘリの夜間航行の問題についても議論される予定ということで今までの経過も知る良いチャンスと思い参加させていただきました。
課壁下課長さんの講話では賀茂医療圏の健康状態、医療従事者数、医療体制、ドクターヘリ運航事業、へき地医療確保対策等のご説明をいただきました。
特にドクターヘリの現在の出動状況では、23年度(3月はまだ統計出ていません)東部の計が560回に対してその4割にあたる222回の出動が下田市と賀茂5町であることが分かり、夜間では約100件の見込みで算定しているということが分かりました。夜間航行についてはいくつかの大きな問題があり、まず財源。約5億ほどかかる見込みということですが、医師や看護師不足がまだまだ解消されていないことを考えると常時待機は非常に難しく。また、夜間航行も電波航行の問題で、長岡の順天堂大学付属病からではなく、浜松の聖隷三方原病院からを考えているということで、時間も要することが問題となりそうです。しかし、他県では夜間に防災ヘリの活用や、自衛隊の活用なども含めて、今後さらに詰めた議論をしていく必要を感じた次第です。
また、この勉強会には支部所属の多くの市議町議の皆さんのご参加をいただき、また、貴重なご意見等も多く大変勉強になりました。また宿題等もいただきましたので、県政や国政に活かして反映させて参りたいと思います。
勉強会の後には現在建設中の下田メディカルセンターの視察を行いました。
この下田メディカルセンターの開院予定日は24年5月1日。内科・消化器科・循環器内科・外科・整形外科・小児科・眼科・耳鼻咽喉科・麻酔科・婦人科・脳神経外科・皮膚科・形成外科・泌尿器科・リハビリテーション科で、病床は154床(うち感染症4床)看護基準10対1※開院時では2病棟体制を確保し入院患者の増加とともに3病棟体制とするという。
主用機器は電子カルテ、血管造影、MRI(1.5テラ)CT(64列)、Xテレビ、骨密度、乳房撮影、内視鏡、心電図、エコーほか。駐車場は300台を完備している。
ちなみに総工費はメディカルセンター棟が外構を含んで、鉄筋コンクリート造4階(免震構造)20億1千425万円。職員宿舎棟3億9千165万円。医療機器7億7千584万円。