平成23年10月6日静岡県議会総務委員会が開催されました。
昨日に続き、本日は危機管理部、出納局、人事委員会及び監査委員関係の審議が行われました。
3月11日に発生した東日本大震災の関係で防災や原発についての危機管理に質問や意見が集中し、各委員から積極的な質問が行われました。
今定例会において、知事の説明で、7月29日に、「第3回静岡県津波対策検討会議」を開催し、中間報告を取りまとめ、津波対策の基本方針として短期的な対策のうちハード面では、静岡県第3次地震被害想定に対した対応を進め、ソフト面では、本県で経験した最大の浸水域とされる安政東海地震を超える規模の津波も考慮に入れ、「より高く、より遠く、より早く」避難できるよう取り組んでいくこととし、これらの短期的な対策については「ふじのくに津波対策アクションプログラム」により、計画を計画的に進めるという。
中長期的には、国による「東海・東南海・南海」の3連動地震の検討内容を踏まえ、速やかに県の第3次地震被害想定を見直した上で津波対策を含めた新たな「地震対策アクションプログラム」を策定し、危機管理対策に取り組んでいくとしている。
委員会では私は気になっていた静岡県津波対策検討会議に関して伊豆半島の東海岸に関する津波対策について記されていることが少なかったため、このことについて伺いました。
先般、防潮堤整備の関係で熱海市より川勝知事あてに要望書が出され、この県については既に県から回答済みではありますが、先日の熱海市の防災訓練におきましても神奈川県西部地震の想定から、関東地震に切り替わったこともあり、確認の意味も含めて避難計画とハード面について県当局に伺いました。
県としては、「避難計画の指針として示している浸水区域は安政東海地震で防潮堤も全て無い丸裸の状態で最大の痕跡を基にしたシュミレーションで示していて、ただ、ハードスケジュールについては当面東海地震単独の被害に対してのハード整備を行っていく。そこで若干安政と東海単独との差が出ています。これと同じことが相模湾側にも出ていまして避難については過去の最大という考え方で、ソフトの方は関東大震災、それも関東大震災を干潮の時から満潮に置き換えたプラス1メートルにした浸水痕跡を基に避難計画を作るように提案し、これは避難計画、ただ、ハード整備につきましては想定される神奈川県西部地震の被害想定の高さで当面の暫定の整備をしていくのが現状です。」という説明で、この対策が伊豆半島の東海岸の皆さんに更にわかりやすく情報公開されるよう求めました。