平成26年11月18日、熱海市起雲閣音楽サロンにて川勝平太静岡県知事、斉藤栄熱海市長をゲストにお迎えして『集うまち、住まうまち、熱海へ 夢と課題』と題した特別講演会を開催致しました。
国政が揺れ動き、総理の衆議院解散の記者会見がこの特別講演会の開会時間と重なることから、どうなる事やらと心配しましたが多くの皆様にご来場いただくことができました。
また、この日、川勝知事は移動知事室ということで前日から2日間に亘り伊豆半島の各地の視察を実施され大変お疲れのところ県立熱海高等学校とさくらの散策路の工事の進捗状況の視察もしていただきました。
川勝知事がこの4年間で熱海に来られるのは今回で9回目となります。
この散策路整備視察の様子は次回ご報告致します。
まず、始めに県政報告に立たせていただいた私からは、土砂災害防止対策の熱海市の状況と対策、静岡県第4次地震被害想定、県立熱海高等学校などを中心に現在の活動等をお話させていただきました。
川勝知事、齊藤市長と共に視察したさくらの散策路に関して、その散策路が熱海高校の生徒の通学路にもなることから熱海高校が市内唯一の高校であり守っていくことが私の使命、それが熱海市の活性化にもつながってゆくこと。
散策路は完成まで2年位かかるが、整備して更に魅力ある高校にしていかなければと思い、知事に現地を見ていただいた。
昨年の伊豆大島や今年の広島で起きた土砂災害について、その対策として土木事務所に作成いただいた資料を基に状況も述べさせていただきました。
熱海市の土砂災害のハード整備率が16.6%で県の平均29.3%を下回り、その要因の一つは、過去に熱海市では大きな土砂災害が起きていないことで認識が薄い感じを持っている。熱海市は急傾斜地が多いのでこの対策をしっかり進めていきたい。
また、地震津波対策では、静岡県第4次地震被害想定が昨年公表され、熱海市の想定死者数は1900人となり、県は津波アクションプログラムを進め、10年間で4200億円を掛けてハードとソフト対策を進め8割の被害削減を目指している。
私は、県議の仕事は、まず、皆さんの命を守ることだと考え、「守る、変える、全力」をモットーに命や財産、地域の豊かさや子ども達をしっかり守っていく。
そして、海あり、山あり、温泉あり、新幹線まで停車し、県内唯一有人離島初島まである魅力をしっかり守る。
現状経済的に大変規模しいと感じている人も多いと思いますが、しっかり豊かさを感じられるよう全力をつくしたい。
来年はジオパーク世界認定も控え、世界遺産になった富士山、新東名高速道路、東駿河湾環状道も完成し、多くの誘客にも繋げていきたいと思いを語らせていただきました。
ゲストの斉藤市長からは、財政再建をはじめ、住まうまち熱海について、現在高く評価され実績を上げている市の施策「ADさんいらっしゃい」などお話がありました。
斉藤市長は、2期目までは財政の立て直しに追われたが、借金も8割解消し貯金もできるようになった。3期目は本当にやりたかった”住まうまちづくり”ができる。川勝知事、橋本県議とともに住む人が誇りを持ち、生活の高さを享受できるまちづくりをし、市の最大の課題である人口減に歯止めをかけたい」と話しました。
また、福祉と教育を中心に住まうまちづくりに力を入れ、住まうまちづくりが人口減少対策に繋がるとし、商業・観光振興にさらに力を入れ、熱海の魅力、価値を高めてプロモーションを行い、福祉と教育に本格的に力を入れていく4年間にしたいと述べ、高齢者の外出支援などにも言及しました。
川勝知事からは、まず視察していただいたさくらの散策路について、この散策路を通学路・防災避難路としてまた、平時には散策路として観光にも大いに役立つ道路。その眺望の素晴らしく「世界でも最も美しい通学路になる」と現地の感想を述べました。
知事からは、サミット、ワールドカップ誘致 2020オリンピックの表玄関である熱海、熱海の為にも富士山空港の下に新幹線駅を作ると言及し、ジオパークが来年世界登録の予定、静岡県、伊豆は食の宝庫であり、熱海は首都圏からお越しになる方の静岡県の表玄関、熱海の為に富士山空港の下に駅を作ることを決めた。橋本県議にも賛同を得て9月の予算で2020年までに決めたと報告。
これからはすべて相手は世界。世界を知らなくてはならない。そして、熱海高校は世界に羽ばたかなければならない。まず高校生にはパスポートを持ってほしい。これは岩田校長先生と橋本県議と斉藤市長に協力をお願いしたい。
そして、できれば高校3年までに海外を一つ見ておいてほしい。世界の熱海になると言う時に1回外に出てみる。安全で親日的で静岡空港から行けるところが良い。台湾ですね。世界を知ってほしい。食文化なども学んで住んでよし訪れてよしの世界的な温泉と市にしていただきたい。
そのためにあの世界一の通学路を整備し、人がそこに来るように、観光のスポットになると思う。そういう時代を夢見ることができるようになり課題も見えてきた。これからの斉藤市政、橋本さんのさらに来年からの4年間、極めて2人の2人3脚の存在というのが県にとって大切であると述べていただきました。
引き続いて、熱海市議会議員の山田治雄議員、村山憲三議員、小森高正議員、越村修議員に激励のご挨拶をいただきました。今回の司会進行は鎌田武俊議員に務めていただき、また、伊東市議会議員の鈴木克政議員、四宮和彦議員、浅田良弘議員にも駆け付けていただきました。最後は金森和道市議が閉会の言葉を述べ会を締めくくりました。