現在県では、地形図などから民家や公共施設に影響が及ぶ土砂災害の恐れがある場所を危険箇所としており、県内の状況は、土石流4247箇所、地滑り183箇所、急傾斜地崩壊が1万763箇所で、これは2003年の6月に公表されていますが、公表から既に10年が経過しているため、今回最新データを使って改めて確認することが決まりました。
危険箇所のうち警戒区域や特別警戒区域への指定を済ませたのは13年度末時点まで9913箇所(65.2%)となっています。
県は1年間に1500~1600箇所程度の指定を進め、17年度末(平成29年度末)までに指定を100%にする目標を定め今後、危険箇所が増えた場合は、市町と協力して順次、指定を進めていく方針です。
【熱海市の状況】
※熱海市の土砂災害危険箇所数は、
土石流 98箇所
地滑り 1箇所
急傾斜地 167箇所
計266箇所(平成26年3月31日現在)
土砂災害警戒区域指定状況は、
土石流 98箇所に対し88箇所指定
地滑り 0箇所
急傾斜地 167箇所に対し127箇所指定
計215箇所の指定がされています。
警戒区域ハザードマップ 24整備され
危険箇所表示板設置箇所 202箇所設置されています。
※ハード対策について
土石流の要対策渓流数91箇所に対して概成渓流数17箇所で整備率は18.7%の整備率です。
地滑りについては、要対策箇所数1に対して整備はされていませんが、
急傾斜地については、要対策箇所数95箇所に対して概成箇所数は、14で整備率14.7%となっている現状です。
合計では、
要対策箇所数187に対して概成箇所数は31箇所で整備率は16.6%となり、静岡県全県の整備率が29.3%となっていますので、熱海市も整備率を高めて安全確保を進めていかなければなりません。
熱海市の地形も言うまでもなく急傾斜地が多く、県と市と協力してハードとソフト対策をしっかり進めていかなければなりません。
県交通基盤部砂防課の八木課長さんにお話を伺うと「空白区域について、新たな該当がないか確認する作業を進めていき、現在県が取り組んでいる総合計画に則り整備を進めたい」ということでした。
更に整備が進み県民の安全安心度が高まるように私も全力を尽くします。
また、参考までに国土交通省では、土砂災害から身を守るポイントとして
①自宅が危険箇所内か確認
②雨が降り始めたら土砂災害警戒情報に注意
③警戒情報が出されたら早めの非難が重要としています。
①②はインターネットで確認できますが、③については事前に避難場所や経路を確認しておく必要があります。