平成24年4月14日午後3時より、待ちに待った新東名高速道路が開通しました。
静岡県内の御殿場―三ヶ日ジャンクション(JCT)間162キロ・メートルが開通し、東海地震が想定される静岡県内を東西に貫く大動脈となります。
午前10時から開通記念式典が新富士インターチェンジ(IC)にて挙行され、前田国土交通大臣、細野環境大臣、川勝静岡県知事も参列、近隣県の副知事、県内の首長や議員、関係者等多くの来賓が駆け付け盛大に開通を祝いました。
開通式で、前田国土交通相は、「3.11で救命、救出、物資の輸送など高速道路が命に道であったと証明された」「東海、東南海、南海地震がいつ連動して起こるか分からない時に、新東名の開通は我が国にとって安心なことだ」と挨拶されました。
川勝知事は、「1年前倒しで、このようにこの日を迎えたことは静岡県民を代表し心より感謝と御礼を申し上げたい」「物流も変わる、産業も居住空間も変わり、内陸のフロンティアに繋がる。日本の新しい夜明け、『ふじのくに新時代』の幕開け」と喜びを述べました。
開通区間は、東名より最大約10キロ内陸側を通るため、津波や液状化の心配がなく、東海地震の想定で震度7となる地域からも外れており、東日本大震災が発生した昨年3月11日、静岡県沿岸部には午後4時過ぎ、大津波警報が出され、海沿いを走る東名の清水―富士IC間は22時間半にわたり通行止めとなり、並行する国道1号も封鎖された。中日本高速は同日午後8時半、建設中の新東名を開放し、消防や警察などの緊急車両計470台がここを通って被災地に向かった。
同区間は昨年、台風による高潮などで計9回210時間にわたって通行止めになっており、新東名は「災害時に代替性を確保できる」ということです。
東名高速道路の静岡県内区間にヘリポートは2か所しかないが、新東名には開通区間のサービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)計13か所に自家発電設備を置き、12か所にヘリポートを併設した。県は災害時に、被災者の搬送や支援物資の輸送、自衛隊や警察、医療救護チームの移動にヘリを使うことを想定しており、「中山間地が孤立した場合の支援もできる」と期待を込めている。
今日から9月まで乗り降り自由の周遊券も発売されている。