熱海市議会観光建設公営企業委員会行政視察調査
令和5年10月24日から26日の2泊3日の行程で熱海市議会観光建設公営企業委員会行政視察調査を実施致しました。
長い間、新型コロナウイルス感染症の影響により、このような行政視察は見送られてきていましたが、5類移行により、また感染も小康状態にあるなか、私たち熱海市議会観光建設公営企業委員会の視察も行われました。
今回の視察先は、大阪市大阪観光局、IRについて、そして、倉敷市無電柱化推進計画について現地にて学ばせていただきました。
まずはじめの調査は、公益財団法人大阪観光局、
大阪の魅力と2025年大阪・関西万博を控えて、また、IRについて
元観光庁長官、現公益財団法人大阪観光局理事長、大阪府・大阪市IR推進会議座長の溝畑宏様にお話を伺う機会を得ました。
まず、大阪の賑わいについて、やはり人口270万の大都市と言うこともあり、昼夜問わず、観光のお客様が大変多く、また外国人もその知名度から大変多く来遊されていました。
溝畑理事長からは、大阪観光局のめざす都市像と8つのキーワードを説明していただきました。
世界が憧れる「住んで良し」「働いて良し」「学んで良し」「訪れて良し」の世界最高水準、アジアNO.1の国際観光文化都市ということで、どこかで聞いたことのあるようなフレーズですが、溝畑理事長は、静岡川勝知事や出野副知事とも親交があり、また斉藤熱海市長とも何度か面識があるようで、色々お話を伺うことができました。
また、資料を基に、シンクタンク等による大阪のポジション分析や経済低迷からの脱却、大阪観光局の役割や観光局が取り組む事業について「大阪SDGs」「日本観光のショーケース」「観光DX・マーケティングリサーチ」「インバウンド誘致」「オーバーツーリズム対策」「MICE」等についても説明いただきました。
大阪の2030年の訪日外国人の誘客目標は2000万人」2019年のコロナ前は1231万人でした。
私も大阪のまちを少し歩きましたが、食文化は豊です。世界のトップシェフを招聘した「大阪ブランディング事業」にも取り組まれていますが、私は、例えばお好み焼き、鉄板焼き、たこ焼き、ラーメンどれも美味しいし、工夫を凝らしています。魅力溢れる街、、確かにそうですね。
万博については、広大な土地と建設中の現地視察(画像参照)を実施致しました。
大阪駅から現地まで30分くらいタクシーで係りましたが、今後公共交通等が整備されると言うことでした。
IR(統合型リゾート)については、反対の声もあるということでしたが、カジノ施設と観光振興に寄与する諸施設が一体となっている施設群を計画し、カジノの収益により、大規模な投資を伴う施設の採算性を担保する。
夢州まちづくりの方向性とイメージについて
第1期(70ha)統合型リゾート(IR)を中心としたまちづくり
第2期(60ha)万博理念を継承したまちづくり
第3期(40ha)第1期・2期の取り組を活かした長期滞在型のまちづくり」
大阪IR区域整備による経済的社会的効果について
IR区域への来訪者数 約2000万人/年 国内1400万人 国外600万人
国際会議の開催件数 約485件/年
送客施設を活用した旅行者数 約4.3万人/年
経済波及効果
初期投資額 約1兆2700億円
経済波及効果(建設時)約1兆5800億円
経済波及効果(運営)約1兆1400億円/年
雇用創出効果(建設時)約11.6万人
雇用創出効果(運営)約9.3万人
IRについては、報道等でもご存じの通り、横浜市なども検討していましたが断念、
熱海市についても、今のところカジノ誘致の取り組については検討していません。
しかし、以前は、前市長がカジノについて積極的な誘致の考えがあったのは事実であり、
今でも、誘致の考えを持っている議員もいます。
今後も、IRが伊豆半島や本市にとって、依存症などの不安な点を払拭し、導入の可能性について慎重に検討しつつ、カジノに頼らなくても元気で生き生きしたまちづくりが進むように、また、今は伊豆山の復興第一ですので、まずは目の前のやらなければならないことを着実に進めて、本市の将来についても考えていくべきだと思っています。
今後は、実際大阪IRが動き出して状況を見てみたいと思いますが、いづれにしても広大な敷地や資金が無いとできる話しではないのかも知れません。
溝畑理事長のファーストペンギンの話し、果敢に挑戦する、誰もやらないことに着目し、実行する。最初に飛び込む勇気。大切な事だと思います。
大阪観光局の溝畑理事長様はじめ、観光局の皆様にはお忙しい中ご丁寧にご説明賜り、
心から御礼申しあげます。ありがとうございました。