「目は蒼天にあり、足は大地にあり」
皆さま、新年明けましておめでとうございます。
本年も何卒宜しくお願い致します。
2009年は、わが国の政治史に新しい1ページが開かれた年でした。国民は新しい時代の対応を民主党に委ね、既成概念に捉われない改革が進み始めました。
私にとりましても、昨年と本年では政治活動も大きく変わっていきます。例を挙げると、市から国への陳情要望の窓口が省庁から党へと変わり、熱海市からの要望を私が民主党静岡県連の地域窓口となって説明を受けるなど、今までとはまったく異なった新しい取組みが昨年末にスタートいたしました。これは政官癒着の排除に大きな効果が見込まれるもので「地方分権への改革」の序章です。
しかし、残念ながら十分な税源確保が叶わず、公約によっては地方自治体に一部負担を強いてしまう懸念も表面化してきています。地方の負担よりも、まず先に特別会計の改善や議員数の削減、議員報酬の見直し等に取り組んでもらわなくてはなりません。やるべきことをやり遂げずに、地方負担を求めるのでは、国民の皆様の理解は到底得られないものと考えます。
そしていま、わが熱海市に最も求められているものは何でしょうか。人口減少に歯止めを掛けるための雇用の確保、具体的には企業誘致や観光施設誘致のための制度の整備・充実ではないでしょうか。そのために観光港埋立地等、遊休地などの市有財産の有効活用を促進し、国と連携した助成など、企業が熱海に拠点を置きやすくするための研究と挑戦を重ね、企業ニーズに合致できる地域の体制と法令・条例等の整備を進めなくてはなりません。
また、市の財政状況を深く考えるとき、大きな負担となっている下水道事業の債務を減らすべく、民営化等についてもさらなる研究を進めなければなりません。このように国と熱海市をつなぐ役目の重責を強く感じながら、地方の声をしっかり国へと届けて参ります。
これからがまさに地方にとっての正念場です。時代の大きな節目である政権交代が行われたことを機に、初出馬以来続けてきたホームページを全面リニューアルし、同時に市民の皆様の声を今まで以上にお聞きするための機能を追加いたしました。皆様の相互交流の場として活用いただければ幸いです。
私の良き先輩である渡辺周衆議院議員から、彼の座右の銘として「目は蒼天にあり、足は大地にあり」との言葉を教わりました。大きな志を抱き、理想は追いながらも、活動はしっかりと大地を踏みしめて堅実に、という心構えです。皆様の期待に応えられる活動を心掛け、熱海のまちが少しでも「活気が出てきた」と言われるよう、市議会議員としての使命を果たして参ります。
熱海市市議会議員 橋本 一実