令和3年10月22日、県立熱海高等学校体育館において学校創立80周年記念式典が挙行されました。
同校同窓会みどり会会長として、今回80周年記念事業の実行委員長を務めさせていただきました。
コロナ禍で、先月まで緊急事態宣言が発出されておりましたので、開催できるのかわからない状況で準備をして参りましたが学校との調整をギリギリまでおこない、なんとか時間を短縮しての式典となりましたが開催することが叶いました。
熱海高校は昭和17年4月18日、当時戦時下のなか地域の要望と期待の中で開校式が挙行されました。
式典の冒頭、私から実行委員長として挨拶させていただきました。
「幾多の困難を乗り越え、歴史と伝統を積み重ねてきた母校に感謝しつつ、在校生に夢と希望を持ち果敢にチャレンジして欲しい、皆さんには14000人を超える先輩たちが応援し、見守っている」とエールを贈りました。※挨拶全文は下記に掲載いたします。
鈴木康之校長は、「教職員、生徒一同は80周年を契機として本校が更なる発展を遂げ、新たなる歴史を刻んでいくよう努力を積み重ねていくことが求められる」と式辞を述べられました。
来賓の齊藤栄市長は、熱海の目指すまちづくりに触れ、協力を求め、「熱海高等学校がこの80周年を契機に、益々発展されますとともに,皆様のご健勝とご多幸を心から祈念します」
杉山利勝後援会長は、校歌の歌詞を引用しながら桃山当時の同校について紹介した後、「高校生活はたったの3年間しかありません。ただその3年を引き継いでバトンを渡しながら学園生活と言うのがずっと続いていくんです。どうか皆さん限られた3年間を充実した学園生活を送っていただきたい」と祝辞を寄せてくださいました。
その後、村崎健PTA会長ら御来賓の紹介がおこなわれ
生徒会長の福田眞翔さんへ記念品(80周年祈念交渉、生徒昇降口シューズボックス)を贈呈し目録を手渡しました。
福田生徒会長は、「今日は、このような素晴らしい記念品を贈って下さり、ありがとうございます。創立80周年という大きな節目に在籍することができて大変光栄に思います。それと同時に熱海高校80年の伝統を受け継いで、誇りを持って後輩達に繋げていこうと決意を新たにしました。」と謝辞が述べられました。
引き続き同窓会みどり会は母校熱海高等学校の更なる発展に向け、努力を続けて参ります。
式典に引き続き、文化祭「桃陵祭」が開催されました。
※橋本挨拶内容
ご挨拶させていただく前に、去る、7月3日、熱海市伊豆山に於いて発生した土石流災害で、被災された生徒の皆さまには衷心よりお見舞い申し上げます。
本日、ここに静岡県立熱海高等学校は創立80周年を迎えることができ、全同窓会員 14361名を代表し、心より祝意を表します。
本校は昭和17年4月18日、伊豆山桃山の地に開校しました。
「戦時下」という、今では考えらない時期に開校を迎えた訳ですが、幾多の障害や困難を乗り越え、実に、80年という長い歴史と伝統を積み重ねて参りました。
これもひとえに創立当初より、情熱を燃やし、生徒の指導に当たって来られた教職員の方々の並々ならぬ努力の賜物であると心から感謝を申しあげ敬意を表します。
本校は、80年間、校訓「剛毅・優雅」のもと、その精神に基づき、地域社会や国内外で広く活躍する人材を輩出してきました。
さて、在校生の皆さん、皆さんは、この世に生を受け、縁あってこの熱海高校に入学されました。
そして、この記念すべき本校80周年の時に在校生であったことをこれからも記憶にとどめておいていただきたいと思います。そして卒業後、熱海高校の90周年100周年を、先輩として、見届け見守っていただきたいと思います。
今日のこの良き日に、ノーベル医学生理学賞を受賞され、静岡県立大学、第3代理事長で現在静岡県公立大学法人の顧問をされている本庶佑先生の言葉をご紹介したいと思います。
みなさんはオプジーボと言う言葉ご存知ですか。ガン治療のクスリの名前です。
これまでがんの治療というと、手術・放射線療法・化学療法という、外から悪い細胞を取り除くという治療が主でした。
しかし、本庶先生は、そんな従来の方法に新しい風を吹き込み、これまでとは全く違うアプローチの「がん免疫療法」確立において、素晴らしい功績を成し遂げたのです。
本庶先生は、「真の理想とは、自ら掘り当てた泉の水が、やがて大河になり、時代の流れを形成すること」とおっしゃっています。
皆さんは、これから社会に出るわけですが、まだスタート地点にすら立っていません。
しかし、今ならなんでも選択でき、挑戦できる。皆さん若者に不可能はありません。
その上で、これまでの思考法や社会の流行から一度離れ、本当に自分の心が動かされる泉を探し求めてほしいと思います。
そして、熱海高校在学の3年間の中で、その「泉」を探し、もし、まだ自分には自分の求める「泉」が見つからないという方は、大学に行って探し続けてください。
「行き方」は先生が教えてくれます。
「未来への大きな夢と希望を持って何事にも果敢にチャレンジし、実り多い高校生活を過ごしていただきたいと思います。皆さんにはいつでも14000名を超える熱海高校の先輩達が応援し、見守っていることを思い出してください。
同窓会みどり会は、創立80周年の節目にあたって、これまでの伝統を踏襲しつつ、複雑多様化する時代であっても、戦時下の開校時に思いを寄せ、それらの困難を乗り越えて更に、さらに母校の発展に向け努めて参ります。
本日の式典開催にあたり、実行委員会にご参加いただいた鈴木校長先生はじめ教職員の皆様、関係各位の皆様に御礼を申し上げ、
結びに、本日ご参列の皆様のご多幸とご健勝をご祈念申し上げ、熱海高等学校創立80周年のお祝いの言葉と致します。
【実行委員会より同窓会みどり会の皆様へ】
静岡県立熱海高等学校創立80周年記念事業にあたり、同窓会員の皆様には、ご厚意により協賛金を賜りました。この場からも心から御礼申し上げます。無事に80周年記念式典並びに記念事業を終了することができました。
誠にありがとうございました。